尊敬する大学院に行った先輩から、教えてもらった言葉をご紹介。
先輩からのありがたいお言葉。
”プログラマーになる”、その一点では大学院の卒業はそこまで違いはありません。
敢えていうなら給与テーブルが少し変ったり、大きめの企業などでは出世スピードに多少影響が合ったり程度だと思います。
しかし幾つかの点では、大学院に行ったことで変わったと思うことはあります。
素質の下地作りにはなった
大学院ではご存知の通り、研究がメインになります。
そこでは英語の文献を読んで既存の手法や、最新の情報を学び取り、では自分が何をするかを考えるという取り組みをします。
時にはディスカッションをして、違う研究室の方とも話すこともありました。
そして、自分がやったことは何かを目的・新規性・手法・結果・課題点と纏めて、誰にでもわかるように発表をするといったことを何度も繰り返しました。
学部生でも同様のことをするとは思いますが、量や質の違いは大きいです。
こういったやり取りは、”プログラマーになる”にあたって重要な能力を養うことにはなったと思います。
- 新しい技術を学び、世の中のプログラマーはどうやった手法を使っているかを知る。
- それが自分の行いたいことを達成できるかを吟味する。
- わからないことや困ったこと、新しくやりたいことを社内で相談する。
- 自分は仕事でどういったことをやったかアウトプットする。
- 誰にでもわかる結果を見せ、業績であることをアピールする。
どの職業でも同じではあると思いますが、特にプログラミングは技術の栄枯盛衰が激しいものです。
常に新しい情報を取得し、如何に自分の目的を効率よく達成するか。
そして、それがどんな風に素晴らしいものかを伝えることは大事です。
困ったときも「何に困っているか、どう考えたか」を伝えなければ、協力してもらうことも難しくなります。
誰にでもわかるアウトプットを見せ、どんなメリットがあるか伝えなければ、相手(自社のエンジニアや、他社の営業)に売ることも難しいです。
そういった点からは、大学院で養った能力は確かに活きています。
選択肢の広さがあった
大抵の場合は「大学院を卒業するぐらいだから、基本的な能力は高いだろう」と判定されます。
また上記の話から繋がって、きちんとアウトプットできていれば「この人は、こういった仕事も出来るんじゃないか?」と提案もされます。
具体的に測れるものではありませんが、しかし実際に「大学院を卒業した人だから」ということが理由の一つになり、携われる業務が追加されたことはあります。
他にも、私は物理学を研究していましたが、それをベースとして機械学習にも触ることができました。
(話はそれますが、機械学習の理論的部分と物理学の関連性があり、物理学科卒の人で機械学習をする人はちょこちょこいます。)
全員がそうだとは思いませんが、大学院でしっかり学んだからこそチャンスを多く持つことが出来たという部分はあると思います。
大学院に入ったからと言って、情報系でもない限りは、大きく変わることは正直ありません。
特に実務経験を重視するなら、なおさらだとは思います。
しかし、大学院に行くことで養うことのできる能力があることも確かです。
雑に言ってしまうと、「大学院に行っておくとチャンスを掴む場面が非常に増える」という感じでしょうか。
参考になれば幸いです。
おしまい
みんなも参考になったら🦄
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